Resource Centerリソースセンター
WordPress 6.9「ジーン」が2025年12月2日にリリースされました。
今回のアップデートでは、250件以上のバグ修正、123件の改善・機能追加、22件の統合タスクが実装されました。
ノート機能追加
ノート(コメント)機能が追加されました。
編集者はブロック単位でノートを編集・削除することができます。他の人のノートに返信したり、解決を選択することで対応済であることを記録することもできます。
さらに、新しいノートが追加されると投稿者にメールで通知が届くため、チームでの情報共有がスムーズになります。
コマンドパレットの呼び出し
今までは投稿編集画面など特定の場所でしか使えなかったコマンドパレットが、管理画面のどこからでも呼び出せるようになりました。キーボード操作で簡単にコマンドパレットにアクセスできるため作業効率が向上します。
コンテナに合わせてテキストをフィット
段落ブロックや見出しブロックに新しいタイポグラフィオプションが追加されました。
手動でフォントサイズを調整しなくて、ブロックサイズいっぱいにテキストを拡大・縮小させることができます。バナーやテキストを強調させたい時に便利です。
Abilities APIの追加
開発者向けの機能としてAbilities APIが追加されました。
これは、WordPress内でAIツールや自動化機能を自然に組み込めるようにする取り組みの一つで、将来的な機能実装に向けた基盤となるものです。
アクセシビリティの改善
アクセシビリティに関する30件以上の改善により、スクリーンリーダー対応が強化され、キーボード操作もよりスムーズになりました。
スクリーンリーダーでは、ページ更新や操作結果を正しく読み上げるようになったほか、CSSで生成される不要な情報が読み上げ対象から除外されました。
キーボード操作では、カーソル位置の不具合が解消され、オートコンプリート選択時にフォーカスが外れる問題が解消されました。
パフォーマンス強化
クラシックテーマでは必要なスタイルだけを読み込み、ブロックテーマでもスタイルファイルの最小化が進められるなど、表示の最適化が図られています。さらに、レンダリングを妨げる要素の削減や、重要度の低いスクリプトの遅延読み込みによって、訪問者の閲覧体験が向上しました。
さらに、データベースクエリやキャッシュ、WP Cron の改善、新しいテンプレート出力バッファの導入などが行われ、制作側の負荷も軽減されています。
また、現在のパフォーマンス向上だけでなく、将来的な改善の基盤づくりも含まれています。
編集ツールの改善
今までブロックの移動はドラッグチップを使っていましたが、ドラッグアンドドロップで移動できるようになりました。
ブロックの表示・非表示ができるようになりました。
ブロックの追加と改善
数式を表示できるMathブロック、折りたたみコンテンツを作れるアコーディオンブロック、タームクエリブロック、コメントリンク・コメント数ブロックが新たに追加されました。
見出しブロックのパディングCSSが改善されました。読了時間ブロックが改善されました。
その他開発者向けの変更
Field APIやDataViews、DataFormsをはじめとした多数のAPIが拡張され、ブロックエディター内部の仕組みもWP_Block_Processorやiframe移行など大規模なアーキテクチャ改善が進みました。
さらにAbilities API・Interactivity API・HTML API・Block Bindings APIなど、テーマやプラグイン開発者向けの拡張ポイントが整理・強化され、パフォーマンス・キャッシュ・UTF-8 処理・メール送信などコア内部の基盤も最適化されています。
AI連携を可能にするPHP AI ClientやMCP Adapterも追加され、WordPressが外部AIツールと統合しやすい開発環境へと進化しました。
推奨環境
WordPress 6.9では、PHP 8.3以上のバージョンが推奨されています。データベースについては、MySQL 8.0以上、またはMariaDB 10.6以上が推奨されています。
古いPHPやデータベース環境を使っている場合は、パフォーマンスとセキュリティを確保するためにも、できるだけ早めのアップデートをおすすめします。

