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2025.04.17
Web担当者必見 はじめてのWordPress

WordPress 6.8「Cecil」リリース

WordPress 6.8「セシル」が2025年4月15日にリリースされました。
今回のアップデートでは、日々使う機能をより使いやすく、より速く、より安全にするための改良が多く含まれており、日常的に使う人ほどその効果を実感しやすい内容となっています。

スタイルブックの改善

これまでブロックテーマ専用だったStyle Bookが、editor-style.cssやtheme.jsonを含むクラシックテーマでも使えるようになりました。
また、レイアウトが構造的に整理され、明確なラベルでさらに使いやすくなりました。

エディタ機能の改善

投稿やページを作成する際に使用するエディタにも、操作時の細かいストレスを減らすような調整が行われています。

上部ツールバーにテンプレート表示機能を追加

画像ブロックからアイキャッチ画像を設定

クエリループから先頭固定表示の投稿を除外

フォント選択時のプレビュー表示

カラーピッカーにリセットボタン追加

ページ読み込みの高速化

Speculative Loading(予測読み込み)という新機能が追加され、ユーザーがリンクにカーソルを合わせたりクリックしたタイミングで、次に表示されるページを事前に読み込むようになりました。ページ読み込みの体感速度が大幅に向上しますが、未対応の古いブラウザでは無効化されるため、従来通りの動作となります。

パスワードセキュリティの強化

パスワードの保存方式が、これまでのphpassポータブルハッシュシステムから、より安全性の高いbcryptに変更されました。第三者がパスワードを解析することが難しくなったため、サイト全体のセキュリティが向上しています。

アクセシビリティの向上

WordPressに同梱されているすべての公式テーマにおいて、見出し構造や色のコントラスト、スクリーンリーダーへの対応など、アクセシビリティの改善が行われました。これにより、サイトを閲覧する人にとっても、より読みやすく分かりやすい構造になります。
また、ブロックエディタ、ナビゲーションメニュー、カスタマイザーといった管理画面の各所でもラベル表示やキーボード操作が見直され、支援技術やキーボードのみで操作する管理者にとっても、使いやすさが向上しています。

パフォーマンスの向上

ブロックエディタの処理やブロックタイプの登録、クエリキャッシュといった内部処理の最適化により、全体的な反応速度が向上しています。また、すべての操作を50ミリ秒以内に反応させることを目指し、Interactivity APIの活用と改善も引き続き進められています。

データベース負荷の軽減

データベースへの負荷軽減に向けた改善も進められており、WP_Query クラスにおけるキャッシュキー生成の最適化が行われています。特にアクセス数の多いサイトではデータベースへの負荷が減る効果が期待できます。

推奨環境

WordPress 6.8では、PHP 7.4以上のバージョンが推奨されています。データベースについては、MySQL 8.0以上、またはMariaDB 10.5以上が推奨されています。
古いPHPやデータベース環境を使っている場合は、パフォーマンスとセキュリティを確保するためにも、できるだけ早めのアップデートをおすすめします。

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