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2023.03.03
Web担当者必見 はじめてのWordPress

WordPressとは?WordPressのメリット、デメリットを解説

法人であれば独自のドメインを取得してオフィシャルサイトを運営することが当たり前となった昨今、WordPressを利用するケースが増えています。
WordPressは初心者でも手軽に使えるソフトウェアなため、小さな個人サイトから、大規模な企業サイトまで様々なシーンで利用されています。
本記事ではWordPressの概要や仕組みを初心者の方でもわかりやすく解説します。

WordPressとは

WordPressはBlogやホームページを開設するために開発されたソフトウェアで、個人・法人に限らず誰でも無料でCMS(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)として利用することができます。WordPressを使用するためには、「PHP」というプログラム言語と「MySQL」というデータベースを稼働させられるサーバー環境が必要で、ほとんどのレンタルサーバーで利用できます。

WordPressはオープンソースのソフトウェア

WordPressは、プログラムの設計図であるソースコードを一般に公開しており、目的を問わず誰でも利用、修正、頒布できるオープンソースのソフトウェアです。WordPressを管理するコミュニティでは、多くの技術者が開発に参加しており、脆弱性や不具合への対応を行うべく頻繁にアップデートが繰り返されています。

WordPressは世界No.1シェアのCMS

WordPressは、全Webサイトの43.1%、CMSの63.7%を占める世界で最も利用されているCMSです。
CMSとはWebサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザインやレイアウトなどの情報を管理するシステムで、必要な機能やデザインを選ぶだけで専門知識がなくても誰でも簡単にホームページを作成、編集することができます。
数あるCMSの中でもWordPressは、無料のテーマやプラグインが豊富な点も魅力のひとつです。また、利用者が多いため、ネットで情報を集めやすい点がメリットといえます。

WordPressの仕組み

WordPressの仕組みが分かれば、どのように設定や操作をすればよいかも理解しやすくなります。実際にWordPressがどのような仕組みでページを表示するかを簡単に説明します。

WordPressでのページ表示プロセスの概略図
  1. 1. ブラウザからページをリクエストします。
  2. 2. WordPress内のテーマからレイアウトを取得し、データベースから取得した記事データとあわせてファイルを生成します。
  3. 3.ブラウザがレンダリングして表示します。

WordPressは閲覧者からリクエストがある度、データベースからコンテンツを取得し、テーマなどを適用したHTMLを生成し閲覧者に返します。

WordPressのメリット

WordPressのメリットはBlogやホームページを誰でも簡単に作成するための機能が充実している点です。
WordPressの便利な機能を利用することで、どのような事ができるのかいくつか紹介します。

レスポンシブWebデザインへの対応

レスポンシブWebデザイン対応のテーマや、プラグインを利用することで、PC、スマホ、タブレットといった異なる画面サイズに最適化された表示にすることができます。
通常であればPC表示用、スマホ表示用、タブレット表示用のように複数ファイルや記述が必要になりますが、レスポンシブWebデザイン対応のテーマやプラグインを利用することで記述を1つにまとめることができます。

簡単にSEO対策

WordPressの管理画面からは、最適なページタイトルやキャッチフレーズ、見出しの設定、画像にはaltタグを挿入できます。WordPressのSEO対策で最も強力なのは、高度な専門知識を持った開発者が提供するテーマやプラグインを自由に活用することができる点です。そのため、初心者でも高いレベルでのSEO対策が可能です。

誰でもカスタマイズ可能

WordPressでは数多くのテーマやテンプレート、プラグインが用意されているため、好みや用途に応じて自由にカスタマイズすることができます。
自由に使えるテンプレートやプラグインは世界中の開発者によって提供されており、日々更新されています。これらの機能をうまく使うことで、用途にあったコンテンツを作成することが可能になります。

テーマとテンプレート

デザインに関するファイルをテンプレート、テンプレートやその他の機能をまとめたフォルダをテーマと呼びます。

WordPressテーマの構成を示す図。テンプレート、CSS、各種パーツが含まれるフォルダの概要を表しています。

Webサイト全体を変更したい場合はテーマを一式入れ替え、特定のページやパーツなど一部のみ変更したい場合は対象のテンプレートファイルだけ入れ替えることもできます。

プラグイン

WordPressの標準機能とは別に新しく機能を追加するためのプログラムで、管理画面から簡単にインストールすることができます。
プラグインには、お問い合わせフォームの設置や、レイアウト変更、SEOやセキュリティ対策に関するものなど様々な種類があります。WordPress公式だけでも58,000個以上のプラグインがあるので、好みや用途に応じて追加することができます。
プラグインはとても便利な機能ですが、入れすぎるとページの表示速度が遅くなったり、WordPressのアップデートによって使えなくなったり、機能にバグがあったりするので、利用には注意が必要です。

管理画面からページを更新できる

WordPressでは、Web上の管理画面からすべてのページを更新できます。

WordPress記事の投稿画面

記事の投稿画面では、ブロックエディタを使用して直感的にコンテンツを作成できます。また、コンテンツの作成からプレビュー、公開までを同一画面で完結できるため、何度もページ遷移する必要がなく、スムーズに操作できます。

コンテンツとデザインは別々に管理

コンテンツとデザインの管理を別々に行えることもWordPressのメリットといえます。
先述のようにコンテンツの内容がデータベースに保存されている一方で、レイアウトなど見た目に関するものはWordPress内に保存されているため、コンテンツとデザインを同時に更新する必要がありません。
コンテンツ更新の際は、コンテンツだけ追加すれば作成済のデザインをWordPressが自動で適用してくれます。

WordPressのデメリット

WordPressは専門知識が無くても簡単にWebサイトを作成できる優秀なCMSですが、メリットだけではありません。
WordPressを使ってWebサイト作成をするのであれば、デメリットについても理解する必要があります。

セキュリティ対策は必須

WordPressで作成したWebサイトは悪意のある第三者から攻撃の標的にされやすいため、常にセキュリティを意識する必要があります。
WordPress本体、テーマ・プラグインのアップデートの更新を怠らないことは当然とし、その他にも推測されやすいIDとパスワードを避けたり、海外からの攻撃を回避するためにIP制限を設定したりする必要があります。
また、最近では個人Blogなども攻撃対象になることがあり、コンテンツの情報改ざんではなく大量のスパムメール送信の踏み台に使われるケースも見られますので、小規模だから大丈夫と油断せずにセキュリティに気を配る必要があります。

カスタマイズには一定の知識が必要

カスタマイズが手軽と書きましたが、それはテーマやプラグインで可能な範囲のみなので、範囲外のカスタマイズは初心者では難しく、HTMLやCSSといった専門知識が必要です。
インターネット上には、簡単にできる方法が提供されていますので、それらを参考にカスタマイズすることもできますが、セキュリティや障害時の対応については、別に情報を集める必要がありますので、時間と手間がかかることを考慮しなくてはなりません。

テーマやプラグインに保障は無い

使用しているテーマやプラグイン全てが更新され続けているわけでありません。開発者が更新を止めてしまう場合もあります。そうなると脆弱性が発見されても、改善することができないため、セキュリティ的に非常に危険な状態になります。
そうなるとWebサイト管理者側では対策できないので、別のテーマやプラグインに切り替える必要があり、デザインや機能を変更しなければならなくなります。

公式サポートは受けられない

WordPressは無料で利用できるオープンソースのCMSであるため、公式のサポート窓口はありません。
自分でカスタマイズしたWordPressに問題があった場合、自分自身で解決しなくてはなりません。サーバーやネットワークに問題がある場合は、サーバー会社やネットワークプロバイダーに問い合わせることができますが、専門知識が無いと原因を見つけることが難しく、専門家の力を借りる必要があります。

ホームページの維持にはランニングコストが必要

WordPressは無料で利用できるCMSですから、WordPressの使用料金はかかりません。
しかし、WordPressを公開するためにはホームページのアドレスとなるドメインを取得して保持し続ける必要があるため、ドメイン取得費用と年単位での更新料がかかります。レンタルサーバーは月々のレンタル費用がかかります。また、法人としてWordPressを利用する場合、障害が発生した場合の対応や、脆弱性への対応など、一定の知識を持った専任の担当者が居た方が安心です。

まとめ

世の中にはホームページを無料で開設できるアメブロやWixのようなサービスが存在します。しかし、企業イメージやブランドを大切にしたい法人の場合、デザインが自由にできる、独自ドメインを利用できる、企画にあわせて機能を拡張できる、サービス提供会社のルールに縛られたくないなどの理由から、WordPressが選択されています。
WordPressは初心者でも簡単に設置できる反面、障害や脆弱性などへの対応は相応の知識と時間が必要です。法人で利用する場合、致命的な問題が発生する前に、専門知識を持ったサポート会社と契約されることをおすすめします。

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