Resource Centerリソースセンター

2023.08.31
Web担当者になったら知っておきたい運用の基本 ビギナーガイド

ドメイン名廃止する前に知っておくべきこと

ドメイン名を廃止するということは、単に名前を手放すだけではありません。一度廃止したドメイン名は再取得が難しくなるだけでなく、第三者による悪用のリスクが潜んでいます。
本記事では、ドメイン名廃止の際の注意点やリスクについて詳しく解説します。

ドメイン名とは?

ドメイン名とは、インターネット上のコンピューターやサーバーを識別するための名前のことです。
コンピューターは数字の羅列であるIPアドレスで場所を認識していますが、人が見るとわかりづらいため、人が覚えやすい形式にするためにドメイン名が導入されました。
ドメイン名はWebサイトのアイデンティティとして機能し、オンラインでのブランドのイメージを向上させる役割を果たします。
適切なドメイン名は、ブランドの信頼性を向上させるだけでなく、検索エンジンのランキングを上げ、より多くのユーザーを引き付ける可能性が高まります。

ドメイン名の登録から廃止までのプロセス

ドメイン名のライフサイクルの図。各ステージは矢印でつながれており、未登録・廃止から始まり、登録中、廃止申請、保護期間を経てペンディングデリートに至り、未登録・廃止に戻る流れを示しています。

1.未登録
ドメイン名がまだ誰にも登録されていない状態です。希望するドメイン名が利用可能かレジストラを通じて確認でき、利用可能であれば登録手続きを行うことができます。

2.登録中
ドメイン名が登録・使用されている状態です。所有者は連絡先情報の変更やドメイン名の移管などの管理を行うことができます。

3.廃止申請
ドメイン名の所有者が登録を意図的に終了したい場合は、レジストラを通じて廃止申請を行います。
更新を行わずにドメイン名の有効期限が切れた場合も廃止手続きの対象になります。

4.保護期間
廃止申請後、ドメイン名が正式に解放されるまでの短い期間です。この間に、追加料金を払うことでドメイン名を回復することができます。

5.ペンディングデリート
保護期間が終了した後、ドメイン名が一般に公開されるまでの5日間の待機期間です。この期間に入るとドメイン名の回復はできなくなります。

6.放棄
ドメイン名が完全に失効した状態です。この段階でドメイン名は完全に公開され、誰でも登録できるようになります。

ドロップキャッチ

ドロップキャッチとは、廃止されたドメイン名が再び公開される瞬間を狙い、そのドメイン名を素早く取得する行為のことです。一見すると単なるドメイン取得の一形態に過ぎないように思えますが、その背後には多大なリスクが潜んでいます。
この方法で取得されたドメイン名は元のドメイン名が持っていたSEO評価やトラフィックの価値を目的としており、アダルトサイトやアフィリエイトサイト、詐欺サイトなどへの誘導に利用されます。
再取得の競争は非常に激しく、一度廃止されたドメイン名を元の所有者が再取得することは難しいと言われています。

登録回復申請

ドメイン名が誤って廃止された場合や、何らかの理由で再取得を希望する場合、保護期間内であれば登録回復申請を行うことができます。
保護期間は通常5~30日程度とされており、この期間が過ぎるとドメイン名が公開され、第三者が取得できるようになるので注意が必要です。
ドメイン名が廃止されたことに気づいたら、速やかに申請することをおすすめします。

ドメイン名の管理と維持

ドメイン名の適切な管理と維持は、第三者による再取得や不正利用のリスクを最小限に抑えるために不可欠です。

ドメイン名の管理

ドメイン名は、ブランドのアイデンティティとして重要な役割を担います。
一時的なものとして扱うのではなく、長期的な視点で管理し続けることが、ブランドの信頼性や安全性を維持することにつながります。
ドメイン名の有効期限や廃止期限を定期的に確認し、必要な手続きを行うことで、期限切れや不要な廃止を回避できます。

ドメイン名の維持

キャンペーンなどのために取得した一時的なドメイン名を放置することは、セキュリティ的に大きなリスクを伴います。
適切に管理や更新が行われていないドメイン名はフィッシング攻撃の対象となりやすく、ブランドイメージの信頼が損なわれる可能性があります。
また、ブランドや商標に関連するドメイン名を第三者に取得されると、類似サイトを作成してユーザーを誤誘導するなどの不正な目的で利用されるリスクがあります。
これらのリスクを避けるためには、使用する予定のドメイン名や、それに類似するものを早めに確保し、継続的に管理する必要があります。たとえ今後の使用予定がなくとも、第三者による不正使用を防ぐために、関連するドメイン名は予め確保しておくことが重要です。

属性型JPドメイン名の制限緩和

通常、属性型JPドメイン名は1つの組織につき1つだけ取得できます。
しかし、組織名の変更や合併、事業譲渡といった特別な状況が生じた場合は、所定の手続きを行うことで1つの組織が複数の属性型JPドメイン名を持つことが認められる場合があります。
この手続きが認められた場合、今まで利用していた属性型JPドメイン名を廃止することなく引き続き現在のドメイン名を利用することができます。

ドメイン名廃止のリスク

ドメイン名が廃止されると、一定の期間が経過した後、そのドメイン名は再び登録可能となり、第三者が取得できる状態になります。一度廃止されたドメイン名の再取得は非常に困難であり、ドメイン名を第三者に取得されると不正な目的で利用される危険性があります。
ドメイン名廃止の際は、これらのリスクを考慮した上で慎重に行う必要があります。

WebサイトのURLとして利用している場合

ドメイン名が廃止された後も、他サイトからのリンクや検索エンジンの評価はしばらく残ります。
廃止されたドメイン名は、アクセス数やSEO評価が見込まれるため、第三者に取得され悪用されるリスクが高まります。
特に、廃止されたドメイン名を使って、以前のサイトを偽った不正なサイトが作られると、ブランドイメージやユーザーからの信頼を損なう危険性があります。

メールアドレスとして利用している場合

廃止したドメイン名が第三者によって新たに登録された場合、廃止前に使用していたメールアドレスと同じアドレスを作成され、偽装メールやフィッシング詐欺メールの送信元とし悪用される危険性があります。
さらに、そのメールアドレスがSNSやオンラインサービスのログインIDとして使用されていた場合、パスワードリセットやアカウントが乗っ取られる可能性があります。
このようなリスクを防ぐために、ドメイン名を廃止する際は、関連するメールアドレスやオンラインサービスの使用状況を確認し、適切に対策することが必須となります。

ドメイン名廃止が決定したら

ドメイン名の廃止やWebサイトを終了する際は、ユーザーへの事前の予告と通知は必須です。ユーザーが混乱することないよう、変更や廃止に関する情報をWebサイトやSNSなどで公開することが重要です。
また、Webサイトを新しいドメイン名に移行する場合は、古いドメイン名から新しいドメイン名へのリダイレクトを設定することで、ユーザーが古いドメイン名にアクセスした際に適切なページにリダイレクトされるようになります。

まとめ

ドメイン名は、オンラインでのブランドやビジネスの顔としての重要な役割を果たしています。
ドメイン名を廃止する際は、そのアドレスが第三者に再取得され、不正に利用される危険性があることを十分に理解する必要があります。
また、ドメイン名を一度放棄すると、それを再度手に入れるのは非常に困難になります。
これらのリスクを未然に防ぐため、ドメイン名の管理や廃止の判断は慎重に行いましょう。
ドメイン名の重要性を理解し、適切に管理することでトラブルを回避することができます。

シェアする ツイート

お問い合わせ

マネージサイトに関するご質問など、
まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

無料診断のお申し込み

貴社のWebサイトの課題を信頼性、可用性、保守性、
保全性、安全性の5つの観点から診断します。

お申し込み